乳酸菌を含む世界の食品

 

私たちの体にとって大きな働きをしてくれる「乳酸菌」。乳酸菌はヨーグルトなどに含まれる「動物性乳酸菌」と、野菜や大豆などの発酵食品に含まれる「植物性乳酸菌」の2種類に分けることができます。

 

動物性乳酸菌が含まれるヨーグルトやチーズは、一般的に良く知られていますよね。最近では乳酸菌を多く含んでいることをキャッチフレーズにしているヨーグルトがたくさん市販されています。

 

植物性乳酸菌を含む食品にはどのようなものがあるのでしょう。
日本人に馴染み深い食品としては「漬物」でしょう。中でもぬか漬けは多くの乳酸菌を含む漬物です。

 

また、「味噌」も良質な乳酸菌を多く含む発酵食品です。
テトラジェノコツカス・ハロフイルスという難しい名称をもつ、耐塩性の強い乳酸菌が多く使われていますよ。

 

世界の食品をみても、様々な食品があります。
韓国でお馴染みの「キムチ」、ドイツでは「サワークラウト」というキャベツの漬物、ヨーロッパでは「サワーブレッド」という酸味のあるパンが古くから親しまれていますよ。
日本の漬物を含むこれらの食品には、「ラクトバチルス・プランタラム」、「ラクトバチルス・プレビス」という乳酸菌が使われています。漬物特有の酸味や、香り付けの効果がありますよ。酸味には食欲を増進させたり、疲れを癒したりする効果があります。

 

中国の「ザーサイ」も植物性乳酸菌を多く含む食品として代表的なものでしょう。
最近では日本の食卓にも使われる機会が多くなっていますよね。
スープに入れたり、炒めたりと、色々な使い方で楽しむことができます。

 

その他、インドでは「チャツネ」と呼ばれる、野菜と果物を煮込んで作られたスープや、インドネシアでは「テンペ」という食品があります。テンペは日本の納豆に似ている食品で、納豆よりも粘りが少なく、食べやすい健康食品ですよ。

 

乳酸菌は世界の色々な国々で利用され、様々な食品を作り出しているのです。
美味しくて体に良い発酵食品を楽しんでみましょう。